<5.腸内細菌の異常とアレルギーの関係

最近の研究で、腸内細菌とアレルギーの関係が指摘されています。

腸内細菌は私たちの体に約100兆個も生息しており、腸内細菌叢(多種多様な腸内細菌の集まり)を作って消化管の環境をバランスよく保っています。

乳児期の腸内細菌は、出生後、急激に変化し、出生数日からビフィズス菌がもっとも多くなり、幼児期を通じて腸内の環境をよい状態に維持しています。

これに対し、乳児期にビフィズス菌が少ないとアレルギーを発症しやすいことが報告されています。また、アトピー性皮膚炎が重症であるほど、このビフィズス菌が少ない傾向があります。このようにビフィズス菌が少なくなってします原因として、食生活を中心とする環境の変化や現代の抗生剤の多用との関係が疑われているのです。

欧州では、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌(プロバイオティクス)を摂取したり、あるいはビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖(プレバイオテイクス)を摂取して腸内細菌を正常化させることで、アレルギーを予防したり、症状を軽減する試みも行われているところです。