症状を誘発するアレルゲン量に関するひやりはっと

事例1:これくらいは大丈夫だよ、きっと・・・
年齢・性別:1歳女児
原因   :カステラ
症状   :全身蕁麻疹
経過   :それまでに3回、卵の二次製品を食べて症状が出たことがあったため 園には食物アレルギーの話しはしてありました。
しかし、幼稚園のおやつの時間に先生が「これくらいは大丈夫だよ」とカステラを食べさせたところ5分くらいで全身蕁麻疹が見られ、抗ヒスタミン薬の内服をしてから病院を受信しました。
解説   :誘発する摂取量は、個人個人によって全く異なります。
対策   :自己判断で安全に摂取できる量を決めることは避けましょう。医師に相談してください。

事例2:コップに残っていたミルクで大変なことに・・・
年齢・性別:5歳 女児
原因   :牛乳
症状   :蕁麻疹
経過   :園のおやつの時に 他の子どもが牛乳を入れて飲んだコップを洗ってから うちの子のためにお茶を入れてくれたのですが 飲んだ後に蕁麻疹が出ました。
手持ちの抗ヒスタミン薬の内服で落ち着きました
解説   :コップに牛乳が残っていたためと思います。園の先生が極少量のミルクでもトラブルが起きることを十分認識しておらず、洗浄が不十分であったためと考えられます。
対策   :間違って飲まないようにするために、食物アレルギー児には専用の食器を使うこと

事例3:卵抜きの材料で調理していたのに・・・
年齢・性別:4歳 男児
原因   :天ぷらの衣についた卵
症状   :アナフィラキシー
経過   :いつも除去食を出してくれているホテルで、天ぷらを食べた時に蕁麻疹、腹痛、冷や汗が出てぐったりしました。すぐ手持ちのステロイド薬を飲ませ、病院を受診した時には症状は落ち着いていました。
その後、ホテルに確認したところ 天ぷらの衣に卵が混ざったおそれがあることを知りました。
解説   :卵抜きの材料で料理はされていたのですが、うっかり他の料理で使用した調理箸を使用したため天ぷらの衣に微量の卵が混入したものと考えられます。
対策   :このようなわずかな量でもアレルギーを起こす患者さんがいます。ごく微量のアレルゲンで症状を惹起するかどうか知っておくことは役に立ちます。
特に微量でアナフィラキシーのような重篤な症状を起こしたことのある患者さんは注意が必要です。

事例4:ジュースのノズルから牛乳が混入
年齢・性別:3歳 男児
原因   :ジュースに混入した微量のミルク
症状   :じんましん
経過   :注入口が共通タイプの自動販売機でジュースを買って飲んだら 口の周囲からじんましんが出てきました。慌てて緊急用の抗ヒスタミン薬を飲ませました。
解説   :ノズルが共通タイプの自動販売機では、前に購入されたコーヒーのミルクがノズルに残っている場合があります。この例では、ノズルに残った微量のミルクがジュースに混じってしまったことで症状が出たと思われます。
対策   :患者=ノズルが共通タイプでは使わない  企業=自動販売機に「乳成分が混入する恐れがありますす」という表示をする。